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マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる! (ブルーバックス)
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| 商品カテゴリ: | 物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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| セールスランク: | 9764 位
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| 参考価格: | ¥ 987 (消費税込)
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数学の歴史を懇切丁寧に紹介
最後に原作者あとがきで高校一年で導入される「数学基礎」の副読本になることを期待すると書いてあるが、実際には中学生が読んでも十分理解できる内容だと思う。マンガとはいえ単なる数学者の紹介に終らず、図表も使って数学の内容を噛み砕いて易しく説明してあるのはある意味すごい仕事をしている。「群論」「集合論」の説明ではアーベル、ガロア、カントールらを登場させその研究内容と不遇な生涯を紹介しながら、現代数学の一端を知らされる。数学の通史といってもいい本で分かりやすさから非常に出来のいい本である。
爆笑連続の啓蒙書
数学を専門とされる方々は眉をひそめるかもしれませんが、本書はくだけた表現で、しかも漫画に多少の図解も入れて、非常にわかりやすく数千年に及ぶ数学史を説明してあります。仲田先生の著作は、「数学ロマン紀行」3冊が他にあり、いずれも高校生・大学1年生向けに読むやすくなっています。どの著作も人柄の良さと情熱が前面に出過ぎており、知性的な鋭さや視点の高さ、重点的な絞込みのようなものはまったくありませんが、大衆向けと割り切って読めば、抵抗もなく、むしろ爆笑しながら一瞬にして読みきってしまう面白さがあります。なお、知識人層と大衆がはっきり分離している欧米では、こうした漫画風の解説本は想像をまさしく絶する存在であり、私自身驚きました。本書は仲田先生の著作の中では一番価値が高く、一部知識人の白眼もものとせず、各国語に翻訳されて、海外でも出版されたらと望んでいます。海外の学者はこの種の啓蒙書を書きませんし、まして漫画では出しません。
古代・中世の諸成果をもとにした算数、19世紀までの高等数学、20世紀に入って爆発的に広がった現代数学、これら3つは50年以上前から全世界の知識人に深く広大な精神的な影響を与えていますが、同時に相当な混乱も引き起こしています。その原因の一つは、現代に至るまでの数学史を歴史的な手法を交えて展望するという姿勢が欠けていたからのように感じます。基礎論の立場から統一を急ぐあまり、算数、高等数学、現代数学はそれぞれ別個の歴史現象として考えるという視点がありませんでした。数学者は勿論歴史家ではありませんが、歴史家としての思考方法も備えた方が段々好ましくなっており、本書のような漫画の啓蒙書も各国の若い世代には、いずれ不可欠な存在となるでしょう。
懐かしい「学習漫画」は数学嫌いを減らすことができるか?
加減乗除以上の数学は理解できたためしのない私が、「幾何学」「代数」「関数」「統計学」「確率論」「非ユークリッド幾何学」「トポロジー」「郡論」「集合論」といった文字が並ぶ本を最後まで読み通してしまったのは、これが初めての経験だ。本書が昔懐かしい「学習漫画」の体裁をとってくれていたおかげだ。といっても、タイトルの示すとおり、ここで扱われているのは数学そのものではなく、その歴史。人間社会のなかで、数学が何のために考え出されたか、何の役に立ってきたかが説かれている。個々に見ると、あちこちで見聞きしたことのあるエピソードの寄せ集めではあるのだが、こうした視点で1冊にまとめられたものを読むと意外とおもしろく、読後あらためて数学をもう少し勉強しておけばよかったと後悔することしきりだ。数学への片思いが一度たりと報われたことのない私のような人(はいないのかもしれないが)にはおすすめしたい。「文部省は2003年から高校1年生の選択必修科目として、数学史を中心とする『数学基礎』を設けることを決定した」そうで、本書はその副読本として用いられることを期待しているようだが、悪くないアイデアかもしれない。ただ、この「ブルーバックス価格」は学校側で許容できる教材費の枠を超えてしまうのでは? 学校採用を本気でねらうなら、別カバーをかけるなどして廉価版を用意する必要があるかもしれない。
講談社
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