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侠骨記 (講談社文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 104905 位
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オーソドックスな中国歴史小説
史記その他に載っている故事を作者なりに肉付けし膨らました作品集です。初期の作品であり、ディープな中国歴史小説ファンには、今現在の筆者の筆力と比較して物足りなさを感じる人がいるかもしれません。しかし、4編の短編で構成されており、ちょっと難しい表現はあるものの、オーソドックスでとても読みやすいです。題材は有名な話ばかりなので、新奇性にかけるかもしれませんが、私はオーソドックスなものも好きなので星4つにしました。
清涼感のある話
著者は宮城谷さんですから,当然中国古代の歴史小説です。長編ではなく,文庫で50頁から100頁程度の作品が4つ入っています。描かれる人物は,魯の曹カイ,帝舜,周王朝建国の功労者召公,秦の宰相百里奚の4人です。
どれも中国古代の人物ゆえ残された資料は少なく,その史実は細かい点まで分からないかと思います。しかし,その資料の少なさこそが宮城谷さんの腕を振るうチャンスになっているのは,他作品と同様です。宮城谷史観ともいうべき歴史が展開されています。『侠骨記』と題されるように,どの人物もその人なりの「骨」が屹立していて,読み終わってからすがすがしい清涼感の残る話ばかりです。
歴史ミステリに通じる面白さ
・侠骨記
・布衣の人
・甘棠の人
・買われた宰相
夏時代の「布衣の人」が一番新鮮である。
宮城谷昌光の作品は、ちょっと中国古代史を知ってる人が読むと、
どえりゃあ面白いと思う。
学者や小説家のネタ本は史記がほとんどだろうが、
宮城谷昌光は春秋左氏伝をネタに小説化しているので、
誰も書いてないパターンがあって面白い。
春秋左氏伝で書いてオチに史記を持って来て、
この話はあのキャラの話だったのかと、ラスト一行で主人公の
メジャーの方の名が明かされる「布衣の人」は歴史ミステリに通じる面白さがある。
「甘棠の人」の人は太公望が主人公だが、召公にスポットライトを当てており、
「侠骨記」や「買われた宰相」は管仲のライバルであった、曹会や百里渓が
主人公であり、マイナーキャラにスポットライトを当てる宮城谷昌光は素晴らしい。
諸葛亮孔明が憧れていた管仲の悪役振りが興味深いです。
管仲なんて悪党なんやねん、曹会と百里渓に萌え萌え。
どマイナーキャラのファンになると、漢字を正しく表記出来ないという問題もあるが(藁
曹会と百里渓の表記が間違ってますが、このパソで正しい漢字が出るかどうか判らんので、
敢えて間違った表記のままです。
甘棠の棠を出すのに苦労して萎えました。
気持ちのいい短編集
宮城谷昌光さんといえば長編が多いが、この本は短編集である。他の宮城谷作品と同じく、この作品においても爽やかな読後感は変わらない。表題作の『侠骨記』を初めとして「侠」ということをテーマにした作品が多いが、普通イメージされている侠とは異なり、腕っぷしではなく、高い理想に生きてきた人々が描かれている。苦難にあえぎながら自らの高い理想を求めて生きる人々の生き様が胸を打つ作品だ。私のおすすめは『買われた宰相』。
講談社
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